医療人材育成支援

医療を学ぼう

 

お医者さんって…何ですか?
お医者さんは、健康を守るために医学の知識を生かす人です。
 みなさんが「お医者さん」と聞いてまず思い浮かべるのは、病院の診察室で患者さんたちの病気を診ている人や手術をする人ではないでしょうか?そうしたお医者さんたちは、臨床医と呼ばれる先生たちです。でも、お医者さんは臨床医の先生だけではありません。医学の知識を持つ人たちは様々な分野で活躍しています。
みなさんは、「お医者さん」と聞いてどんな人たちを思い浮かべますか?
医学は、基礎医学・社会医学・臨床医学、という大きく つの分野に分かれていて、それぞれの分野には様々な仕事で活躍している先生たちがいます。
 この他にも、医学の知識を持ち、行政や政府の仕事として国民の健康を守るための色々なプランを立てたり法律をつくったりする分野で活躍している人たちもいます。
 臨床医として患者さんを診るには、医師の免状(医師免許)が必要です。ただ、医師は、患者さんを診る能力だけが必要とされているわけではありません。また、医学の知識は、臨床医としてだけではなく色々なところで役立ち、生かされています。
なぜ、お医者さんがいるのですか?
“健康に生きる” ということは国民の権利です。その権利を維持し、行使するため、守るためにお医者さんという職業があります。
それなら、お医者さんがいれば安心ですね。
 そうではありません。みなさんが健康ですこやかに生きるために必要な仕事のうちの一つとして、お医者さんという職業はあります。

お医者さんだけがみなさんの健康を守っているわけではありません。
医療に係る様々な職業の人たちが連携を取り、助け合いながら働いています。
A
その一員として医学の知識を身につけることが大事なのですね。
 
 
 そうです。医師としてみなさんの健康を守るためには、医学の知識が必要です。そしてその知識を生かし、周りの人たちと連携していくために、たくさん勉強をしなければいけません。そのために大学の医学部に入学して、6年間の過程で医学の知識を身につけていく必要があります。
A
医学部を卒業したら、すぐに立派なお医者さんになれますか?
 そういうわけではありません。医学部の卒業は「お医者さんとして活躍できますよ」という免状をもらうだけのことです。お医者さんは、その後も一生勉強し続けていかなければいけない大変な仕事でもあります。 A
大谷晃司先生からのメッセージ 医師として働くには、医学の知識だけがあればよいというわけではありません。自分自身が健康でなければなりませんし、社会の様々なことに関心をもつということが、最低限の医師となるための条件です。中学生の皆さんは、学校の勉強やクラブ活動を頑張るだけではなく、新聞や本をたくさん読み、友達をたくさん作り、様々な経験を積んだ上で、医師を目指してほしいと思います。いつか、皆さんと一緒に働けることを楽しみにしています。